gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

透明少女

NUMBER GIRLが再結成した。

まだ上手く信じられない 唖然 ビックリした。

 

MCでテレキャスターを裏返してその上に灰皿を置き タバコを吸ってた。初めて見たNUMBER GIRL向井秀徳はソレだった。なんて格好良いんだろう しかも床にタバコを捨てないで灰皿をきちんと使うそのロックンロール加減 なんて素敵なんだろう 眼鏡もシャツもなんて素敵 と思った。不揃いなギターの音が ベースの音が ドラムの音がイントロで一つになった時 頭をマーシャルのヘッドアンプでガツンと殴られたような(ありきたりだけど) そんな衝動を覚えた この感覚はミンガスの"Moanin"を聴いた時とよく似てて いや まあそんなことはどうでも良い とにかく最高だった。

それから 僕は買ったばかりのギターで"透明少女"をコピーした とにかく弦をはち切る様に弾きながら。アルペジオのソロを弾くたびに向井秀徳になれた気がして 眼鏡をかけて 薄い色のシャツを着た。

でも 結局それしか出来なかった もちろんライブは無いし あの4人でヤってるのは見れない 蝦夷の地の 札幌の 渋谷の 福岡の あの初期衝動はもう過去のものだった その度に とても悲しくて何だかどうでも良くなった 影響を受けたバンドを聴いて うすーく笑ってた。

 

2019年になってから 何故か知らないけど 向井秀徳関連の ラジオやメディアに敏感になるようになっていた 何故かは本当に分からない 下北沢で路上ライブをやってるとTwitterで見かければ 1時間かけて下北沢まで行った 過去の動画を見返しては"Young Girl Seventeen Sexually Knowing"を聴きながら恍惚としていた カネコアヤノと向井秀徳の渋谷ツーマンのチケットを先行秒で買った 熱が上がってたんだと思う「何かが変わるかもしれない」と何故か本気で思っていた。

そして昨日 バンドで"透明少女"を演奏していた。極め付けだ。偶然が過ぎる。

 

こうした 謎の積み重ねが 偶然性を運命へと誤認させる そして僕は今年の夏 腕の一本 足の二本 骨の三本 血がなくなり 肉が朽ち 例え死んだとしても蝦夷へ渡る事を静かに誓う。今年気付いたら俺は夏になりたい。