gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

生活の風景

「新生活は鬱に注意!」みたいな新歓チラシ紛いの見出しの中吊り広告を惚けて見てる がっかりする程混み合った小田急快速急行藤沢行で退屈を紛らす手段が無くなった大学からの帰り道とか バイトの引き継ぎに向かう誰かの歌声がどこからともなく聞こえる物悲しい商店街とか 440円の油淋鶏定食を微妙に騒がしい学食でひとりで食べている時とか 家でマーチンの11.5 コンパウント弦が張られたアコースティックギターの音とか 発狂したくなる もう全部 和泉多摩川のあのゴミ箱に投げ捨てて それでビニール袋を頭から被ってマンションの3階から飛び降りたい。赤く染まったビニール袋がモザイクのその役割を担ってる様子を善良なシチズンTwitterに拡散する生活の風景。

 

ガイダンスに終結される四月の初旬をうんざりしたけど これもひとつ通過儀礼だと自己暗示(それもかなり強いやつ)をかけて 今日も生きてるよな。本当にうんざりしている。

 

夜の22時過ぎに小田急中央林間駅快速急行藤沢行に乗ろうとした。電車から出てきたサラリーマンがふと走ったと思うと かがんだエレベーターの脇で盛大に吐き散らかしているのを見て「わかる」ってなった。狂ったレベルで混み合い気持ち悪い温度に正確に保たれた車内で吐き気を催すのは間違いないんだ その本質的な諸問題として 今の社会が狂ってるんだから駅のターミナルで吐き散らかしたって それは仕方がないよなと思った。でも汚ねえとも思った。心の底からかわいそうだとも思った。ただただ悲しくなった。けど無かった事にした全部。

 

去年の新歓で問題を起こした情報コミュニケーション学部の3回生が半蔵門駅前の雀荘で麻雀を打っている 煙たくなった23坪のその部屋で 彼や彼の友人は「仕方がない」と思う事にして 台無しになった日常と一緒に麻雀を楽しむ事にするのでした。