gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

狂った音量で聴いてる銀杏BOYZ

‪高校生は、しいては高校三年生は制服のまま今すぐ教室を抜け出してビックカメラで千円の写ルンですを買うんだよ 持ち合わせのお金はそんなに多くなくて良い その分だけで往復できる場所まで電車で行く 全然知らん街に着いたらもう限界!!!になるまであてもなく歩きながら27枚の仕様もない写真を撮る 帰り 真っ暗な駅で電車を待つ 明日はちゃんと1時間目から学校に行くだけ 青春に完封完勝大優勝してくれ私の無念を晴らせ‬。悔いを残すな。そしてその時に撮った写真を送りつけて欲しい 死にたくなるから。

 

フィルムを買った 久し振りにあの頃のあのフィルムが電気街に売ってた 三つ入り35mm37枚撮のいつものやつ 少し値上がりしてたけど金なら腐るほどあるので買った それと一緒に写ルンですも買った フィルムカメラ久し振りだからリハビリがてらに買ったけど写ルンですはいつまでも良いもののままだ 初めて好きな女の子に送った贈り物が写ルンですだったこと 思い出した。

写真は残像としてその瞬間をどこまでも振り返る。過去を過去のままにする。苦しさを留めてきらめきを閉じ込める。フィルムの写真はその感じが強いような気がする。だから好きなんだと思う。写真としての原理的な良質さの残滓をその所々に感じる。好きなんだ……

 

前は見ない人と目が合うから 上も見ない空が青いのが嫌だから 下を見つつ大学のキャンパスを早歩きで横切りながら「どいつもこいつも全員腐ってるな」と狂った音量で聴いてる銀杏BOYZだけが人生になれば良いといつでも思っている。そういう人生をずっと待っている。

 

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