gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

映画館のポップコーン、ふかふかのシート、横顔

最後に見た映画、映画館で見た映画は、なんだっただろう。ふと海馬を辿って大脳皮質に想いを巡らせる、も、なんだったかが出てこない。なんとなく絞った妥協案は"君の名前で僕を呼んで"か"高崎グラフィティ"だった。

 

たくさんの好きなものがある。その中でも好きなのが映画館で、ひとりでもよく行く。

特に平日の映画館は閑散としたチケット売り場、僕の頭をコツコツと叩くような美味しいポップコーンの匂い、無愛想なチケットもぎりに中に入れば、「暗い空間さえあればいいの」といったふうなカップルともうここ何年か笑った痕跡のないサラリーマン、何で生計を立てているのかわからないおばさんがシアターの前に一堂に会している。僕は決まって後ろの端っこの方に腰掛ける。

 

秋、帰りの電車の中でふと見えたTwitterはDMの画面。いくつかの裏アカウントと連絡をとっていた、どれもこれも女の子の裏アカウントで、どれもこれもデートに誘っていた。踊る絵文字とは裏腹に女の子の返信はそっけのないもので、僕は、少しだけ嬉しくなって電車を降りた。

 

正しいとか正しくないとか、普通とか普通じゃないとか、よく分からないけれどこの瞬間もどんどん歩いて(あるいは走って)行ってしまう今を刹那的に生きていたいと切に思う日々が続きます。すっかり寒くなって。

 

今週末は映画を見ていたい。ドロドロのサスペンスか、まったくストーリーにキレのないミステリーか、はたまた人気のラブストーリーか。それでもやっぱり人生は決して映画じゃないから。