gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

とても美味しそうな(それは実際にとても美味しい)

知らない人が過ぎては消えてゆく。駅名を見ようと車窓を覗くとタイミングが悪く コンクリートの無機質な柱が視界を遮った。遠い外に見える広く青い空とは相反して狭く低い屋根の車内は人間の尊厳を疑うべき構造をしている。例えばこんな時に「ああ自分は今東京にいるんだな」と今更気付いたように実感が体感として表層する。

 

「こあっと」という定食屋がある。明大前から少し外れた代田橋の方。時代錯誤のブラウン管のTVから見たことのない刑事ドラマが流れていて テーブルクロスはライトグリーンのチェック柄 とても美味しそうな(それは実際にとても美味しい)日替わり定食があって 親子三人で切り盛りしている。こあっとの隣にはこじんまりとしたミニストップがあり 今年の目標である"ソフトクリームめちゃくちゃ食べる"を実行するに相応しい立地のこの場所が僕はすぐに好きになった。

 

「あなたが好きだと言ったから髪を短くした」女の子の覚悟に今更気付いてアホだなって。中学生の頃 君の名字を街中で見かける度に胸が苦しかった。あの頃の感覚を取り戻せ。

 

いくら本を読んでも 自分の無知に絶望する 机の上だけで街に出ないから絶望も良くならない。煩わしいだけの人間関係はくだらないと思う。溜息。花冷えで桜がすっかり散って葉が青い。偶然に席が隣だったあの子と一度スキンシップを図ってみたい。消えかかり点滅する街灯の脇にショッキングピンクの縄跳び。安売り。鳩が何かに食い散らかされているのを見た極めてグロテスクな映像。恐怖と不安で酒と睡眠薬のファンなんで。

 

白けきった木曜6限 教育行政学の授業をシューゲイザーでぶっ殺したい衝動!