gd_c 1220's diary

飛ぶ鳥を落とす勢いで生きろ

とっくのとうに

「変わらないね」なんて駅前 久し振りに会った昔の人に言われた 恥ずかしくなって でも嬉しくて「そんなことないよ」なんて返して どっちつかずの 空と信号機の 間を見た バス停でバイバイして 僕は歯医者の予約をしなくちゃいけなかった事に気付く。

 

変わらないってなんだろうか 中学生の頃のだっせえ服を着続けることだろうか 好きな女の子が近くに来た時にスッと斉藤和義の「ずっと好きだった」を口ずさむことだろうか 訳もなく夕日に向かって走り出したくなることだろうか それともあの頃の小説を書き続けることだろうか なんかよく分からないけど 「変わらない」って誰かに言われることが それこそが 変わらないってことなんじゃないのか なんて考えながら頭をぽりぽり掻いて 課題のレポートをダラダラ綴ってた さっきまでね。全然終わらんよね。

 

兎にも角にも 実は俺もあの子もとっくのとうに変わってしまっていて それに二人とも気付いていない 俺もあの子も変わってしまっているのなら 二人の感覚は同時に進んでいるから「(私とこの人は)変わらない」という感想が発生するのは 理にかなう納得だ なるほど。風呂場で湯船に浸かりながら考えていた 顔にタオルをかけてうつらうつらしていたら 湯にどっぷり顔が落ちて 焦って顔を出したら ぐっしょり濡れたタオルがいっせいに顔を覆って 息ができなくなって 死にかけた あぶねえ〜

 

いやでも、君は変わったね。